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2008年10月19日

ほっきょく通信 オーロラ編

事務局熊谷です。
今日は、ほっきょく通信 オーロラ編をお届けします。

生で見るオーロラって、どんな様子なんでしょう。
その場の雰囲気が伝わるよう、頑張って書いてくれています。
ぜひご一読ください。


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前回は、北極と言えば!シリーズ~シロクマ編~だったので、
今回は「オーロラ」編をお届けしようかと思います。
そうです、見てしまったのです。。わーわーやっぱり見えるものなのね、



乗船前に、私と先輩でノリでジンクスを作って、
「カチューシャをつけて10秒間まばたきせずにオーロラを見つづけたら、頭よくなる」
って決めてたので、「オーロラ出たら起きれますように」ってドキドキしながら就寝
する毎日でした。
(いや、そんなにオーロラのことを気にしてたか?...いつも爆睡だったような..。)
何はともあれ、カチューシャがオーロラを集めて頭良くなる大作戦です。



そういえば、それを食事のときに隣に座った研究者の人に言ったら、

「仮にもサイエンティストの卵として、なんて阿呆なことを言ってるんだー笑はっはっはー」

って言われたけど、いいんです。



あ、そういえば、北極航海のメンバーを紹介してませんでした。
私たちは環境研、筑波大グループとして、4人乗船しました。
環境研の研究員、筑波大の先生、筑波大の女の先輩、そして私(筑波大院生命環境修士1年)です。
この4人で、苦難を共にしました笑、、あー色んなことがあったな...
その女の先輩と色々行動を共にしていた訳です。


で、戻ります。
カチューシャをつけた女子2人に加えて、船で仲良くなった女子2人、の総勢4人で、
オーロラを見るぞーって意気込んで夜を待っていました。

結局、4人そろってオーロラを見れることはなかったんだけれど、
まぁどうにか成功したような、しないような、3人はそろった、と思う。
なんか、風が強すぎて10秒目を開けるのが不可能だってことを目の当たりにしたような。
5秒が限界です。



北極航海で私がちゃんとオーロラを見れたのは、5回くらいだったかな。
もっと出てたんだけど、デッキに出たら消えてたり、私が爆睡してたりで、見逃しました。
オーロラが見えるのは深夜0時から4時くらいにかけてです。

今回は白or青白or黄緑のオーロラしか見なかったんだけど、
運が良ければ、赤やオレンジ、紫なんかも見えるらしいです。南極のほうが見えるって。
黄緑がよく出る色で、
白は遠くって、
赤やオレンジに見えるときは窒素の量が多い(少ない?だったっけ)
とそう見えるらしいです。

一番初めにオーロラ見たときは、雲みたいで、へぇーこれがオーロラかって感じだっ
たんだけど、写真のオーロラが出た時はめちゃ綺麗で、たなびいていました。
船の進行方向に沿って、オーロラがmax5本出てて、
船上に積もった雪と、オーロラと、
それを見にデッキに出てきた研究者や観測員の人々と。。。貴重な時間でした。


オーロラって形がどんどん変わっていって、そこにあったものが、すぐに消えて、
気付いたら見てたオーロラ全体が消えて、、、
でも違う方向にまた新しいオーロラのラインが見え初めて。。。おー、
何時間でもそこにいられる感じでした。(風が強くなければ...)
オーロラが綺麗に見えるって事は、星も綺麗で、もう本当にぽけーって感じでした。

  


Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 16:00Comments(2)ほっきょく通信

2008年10月18日

ほっきょく通信 シロクマ編

こんにちは、事務局熊谷です。
ほっきょく通信、今回は航海の途中に出会ったシロクマ編だそうです。




今回は北極航海で見たシロクマについて~。
私がちゃんと見れたのは全部で3回。

北極航海で初めてシロクマを見たのは、9/15でした。
船内に「シロクマ確認」っていう放送がかかって(今考えるとなんて親切な放送だ
...)急いで、デッキに出ました。
近くなかったので目視では確認できなくて、船のてっぺんの方まで上がって、望遠鏡
を覗き込みました。
「いない、いない、いない,,,寒い寒い。。。。。
いた!!」
なんかちょっと黄色かかったゴマが動いてました。
あー、こんな所に生きてるんだー、遠い、でも見ちゃった、、ぽけーって感じ。
もっと遠くまで見える望遠鏡で見てみたら、
雪の上でごろごろしてました。おしりをふりふりしてました。んー心を惹きつけられ
ました。
何かすごく変な感じです、私たちは安全な船の上で望遠鏡で見てて、あっちはそこに
生きていて、、ぽけー。
でも白い吹雪の中にいるクマは、綺麗でした。

2回目に見たは初シロクマから直後の9/17でした。今度は、船の左っ側にいるという
親切な放送です。
昼食を取っていた私は、食べ途中の食事をおいて、デッキに出ました(コックさん申
し訳ないです)。
海、見る、クマ、見えない、遠い、見えない...
でも船員さんの噂によると、もうちょっとしたら船がクマに近づくって、、期待が膨
らみます。
でも食い意地の張っている私は、食べ途中の昼食が気になったので、それを食べてか
らクマを待つとするかーとしました。
で、食べて、またデッキに出ました。
すると、船の左っかわに泳いでいるではないか!!!
それも、少し体が小さいです。子グマ??かしら。近い、船から、5~10mくらいの距
離だったかな。
あっちはこっちを見ています。で、こっちも大の大人たち全員でクマを見てます。
クマはなんて思ったのかな、大きな流氷だと思って近づいたのかな。
船速が上がって、子グマとどんどん離れていって、波と見分けがつかないくらいに小
さくなって、消えていきました。
最初に話したおっさんシロクマと比べて、生命力の小ささを感じました。周りに大き
な流氷はありませんでした。

で、3回目に見たのが、おっさんシロクマ。9/25。体格よし、堂々たる姿です。
このときは、放送以前に船員さん情報で、あの流氷の上にシロクマがいるよ!!って
事を知ってて、万全の体制で望みました。
カメラよし、寒さ、、、寒いけどガンバろー、友人よし(シロクマ出たら連絡するん
です、今回は一緒にいた先輩がいろいろ声かけ周りをしてくれました)
で、撮れました。北極航海に来る前に、海獣が撮れたら私写真家になる!とか言うよ
く分からない宣言をしてしまったので、私の未来は決まりました...笑





北極って言うと、氷が溶けてる映像が流れて、
氷の上に取り残されたシロクマが映って、で、STOP温暖化ってのに流れるんですが、
私は実際に見てみて、何かそういうものでもないような気がしました。
今回は海洋調査が主で、クマが見れるってのはちょっとしたイベントくらいのもので
生態調査とかしたわけではないけれど、
なんというか、
そこに生きてるんだ
って感じ。
STOP温暖化の象徴ではあるけれど、それで、良い方向に向かうのは皆がハッピーで良
いことなんだけれど、
クマはクマで、こんな寒いこんな極地で生きていて、ここで一生を全うして、生きて
るんだ
ってことの方が、私にはドーンって感じでした。
  


Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 18:00Comments(0)ほっきょく通信

2008年09月23日

ほっきょく通信vol.2

事務局熊谷です。
佐藤さんから送られてきたメールを転載しまーす。

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今、私たちの船はベーリング海峡をとおり抜け、北極海でがんがん調査中です。





ベーリング海峡では島がとても近く、生物がたくさんいる気配を感じました。
そして、群れでいるクジラの潮吹きをたくさん見ました。
船との距離はちょっと遠かったけれど、朝日のオレンジ色と相俟ってとても美しい光景でした。
(今はちょっと高緯度で電波環境がよくなくって、業務以外のメールを控えるように言われているんだけど、その期間が過ぎたら軽い写真を送ります)



そして、1週間くらい前からか、ずっと北極海の景色を見ています。夜9時ころまで明るい…。
氷はほぼなくって(それは、船が砕氷船じゃないので海氷のナイところを選んで進んで行っているからなんだけれど、)「ここは北極海!!!」と自分に言い聞かせないと、実感がわきません。
加えて、予想外なことに、ぜんぜん波がなくって揺れません。海はとても穏やかです。波が穏やかなことを「なぎ」と呼ぶんだけれど、いまは「べたなぎ」です。



おととい、この船(みらい)の最北記録を更新して北緯77度22分のところまで来ました。
今は、北緯74度59分、西経144度59分のあたりにいて、そのまま南に南下中です。
今は氷のある北からの風の影響で、寒くなってきています。

で、粉雪が降っています。外は気温マイナス8度程度。
採水中は寒いけれど船の中はぬくぬくなので、心は折れません。
寒いけれど、そとに出て晴れていて天気が良いと、本当に気持ち良いです。
暗黒もしくは灰色の空ばっかり連想していた私にとっては、衝撃的な空の青さの時もありました。



今のところ、シロクマとオーロラには遭遇していません(乗組員の人が見たという情報はありますが)。
まだまだ長い航海、早く見れるといいな。
あ、でもサンプリングの時にクリオネがプランクトンネットにかかったので、冷蔵庫で飼っています。いつも死んでないかが気がかりです。


ちょっと補足すると、この船は、行く海域が決まると、公募で乗りたい研究員を集めます。
そのため、他大学の学生や先生達、研究所の研究員も、人数は多くありませんが乗船します(私もその一人)。
なので、この大学は植物プランクトン、こっちは動物プランクトン、こっちは物理屋さん…とさまざまな研究者が集まって調査します。


ということで、プランクトンの人がクリオネを取ったから、飼っているのです。
いろんな分野の人が乗っている「研究所船」という感じです。
これで出たデータを全体通して把握すると、すごいことが分かってくるのではないかなと思います(ということは私も頑張らねばー)。



今度は、北極海の状況とかを交えながら、メールできるとよいなーと思います。
今回は私の感想文~。


それでは。

  


Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 01:48Comments(0)ほっきょく通信

2008年09月15日

ほっきょく通信vol1(2)

こんにちは、事務局熊谷です。ほっきょく通信vol1の続編を掲載します。
間が空いてしまい申し訳ありません……。
どうぞお楽しみください。

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近年急激に減少してきているといわれる、北極海の氷。
でも、その北極の氷は、じわじわと溶けた結果今のように少なくなったのではありません。
急激に氷が減少するきっかけがあったのです。

今まで、北極の氷が急速になくなるきっかけは2回ありました。
1回目は1997~1998年。2回目は2000年~2003年。
そして、この2回はそれぞれ別の仕組みなのだそうです。


●一回目(1997~1998年)
北極海は、もともとは端から端までがっちり海氷が張っていました。
なので、陸地と海氷が組み合っていて、風が吹いても動くことはありませんでした。

ところがこの時期、この関係が崩れてしまいました。
岸まで張っていた海氷のへりが解け、海氷全体が動きやすくなってしまったのです。
これをきっかけに、風や海流に乗って海氷全体が時計回りに動き始めました。

北極海では、太平洋側から大西洋側へ、暖かい海水が大量に流れ込んでいます
そのため、海氷が動くことでさらに暖かい海水が流れ込んで来て、さらに海氷が解けて…という悪循環がもたらされました。



これはカチカチに凍っているカップアイスを思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。
全体が凍っていると、スプーンでかき回そうと思ってもできませんよね。
でも、一度周りを溶かせば、アイスを回すのはたやすいものです。
そして、かき混ぜられることでどんどんアイスは溶けていきます。
このように、一度限界を超えてしまうと一気に溶けてしまうのです。


●二回目(2000~2003年)
北極域では、夏に氷が解けて、冬に新しく氷ができるというサイクルがあります。
そのサイクルは、今も回っています。ただ、このころに決定的な変化が起きました。
冬にできる氷が薄くなってきたのです。

氷が薄くなるとどうなるか。
先ほど少しご説明したように、北極の氷は風や海流によって時計回りに動いています。
この薄い氷は、海流に流されてグリーンランドの岸にぶつかり、そして砕けてしまうのです。
一度砕けてしまった氷は元には戻りません。どんどんシャーベット状の氷になっていってしまいます。



この、氷が砕けるほど薄くなるという事態が、二回目のきっかけでした。
そして、このようにして今も北極海の氷は減り続けています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ちなみに、このような氷のなくなり方は、コンピュータシュミレーションでは表せないらしいです。
日射と海水だけでなく海氷の影響が加わると、流れや水温、密度が変化して計算の精度が落ちてしまうのですって。

だから、実際に北極海に出て測定するのが重要なんだ、とのことでした。
  


Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 17:51Comments(0)ほっきょく通信

2008年09月01日

ほっきょく通信 Vol.1(1)

こんにちは、3Eカフェ事務局の熊谷です。
この「ほっきょく通信」は、現在調査で北極へ行っているカフェメンバーの1人のルポライトを
掲載するコーナー(?)です。
現地からの生の声などをお伝えできればと思います。
なお、都合上若干掲載にタイムラグが出てしまっています。
その点はご了承ください。

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現在、筑波大学大学院生命環境科学研究科で微生物の勉強してます。佐藤です。
今回運よく、北極航海に乗船することになり、その内容を皆さんにお知らせするのが
ほっきょく通信です。まだ出航1週間もたってないので、北極海入りはまだまだなの
ですが、今の北極について、学生なりにも見て&肌で感じた事、へぇーって思ったこ
となどを書ければいいなぁーって思います。

現在ベーリング海に入ったところです。
噂では今日くじらの背中を見た人がいるとか。
私は見逃しました。




今回は北極の知識編です。
私も今年度から海洋の研究という事で、バックグラウンドが浅いのですが、「北極の
氷が溶ける」ということについて、船上で研究者の方から聞いたことを少々。

最近、「北極の氷が急激に溶けている」といわれていますね。
でも、その溶け方、実はそう単純ではないらしいんです。

普通に考えると、氷の外側から、同心円状に溶けると予想されます。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のシュミレーションなどでもそのようになっています。

でも、現実はそうではないのです。
太平洋側の北極海の氷ばっかりが溶けているんですって。
どんな風にとけるか

それは…(続く)  


Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 23:06Comments(0)ほっきょく通信