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2008年12月30日

「環境三四郎15周年記念 公開シンポジウム」報告

連日、僕の帰省先に行く新幹線が大雪による倒木やシステムトラブルなどにより止まっています・・・。
やっぱ帰省するならローカル線ですよね、モリモリさん!^ー^。


さて、だいぶ前になるのですが、このブログでもお知らせした東京大学の環境サークルによるシンポジウム(↓これです。)のレポートを載せます。

  2008/10/14「環境三四郎15周年記念 公開シンポジウム★」
  http://t3ecafe.tsukuba.ch/e12441.html

「環境三四郎15周年記念 公開シンポジウム」報告

――東大・安田講堂にて。
「環境三四郎15周年記念 公開シンポジウム」報告

――真ん中が総長の小宮山先生。著書『「課題先進国」日本』などが有名。


↓「続きを読む」をクリックするとレポートが出ます。その場で書き取ったメモを起こしたものですので、じっくり解読していってもらえると内容がわかるかと・・・^-^;


ヤマモト

2008/10/25
3Ecafeプロジェクトチーム

公開シンポジウム 「環境の世紀を切り開く -キャンパスからの変革-」
東京大学本郷キャンパス 安田講堂


1.環境三四郎15年の歩み
 「環境三四郎」1993年発足・・・1992年の地球サミットを契機に。
 17期・216名・・・引退・卒業はなし。“生涯現役”を目指す
 駒場・本郷・RC(リサーチ)部門、役員会、事務局

 <黎明期:1993-1996>
 当時は・・・環境NGO黎明期
 ――A SEED JAPAN、環境新鮮組、エコ・リーグetc.
 「価値観・ライフスタイルの転換」が訴えられる
 ↑抽象的...。“持続可能な未来を実現するための具体的行動を起こしたい”

 発足当初からの活動理念――
 「学習と行動、批判ではなく提案、交流そして成長」

 活動――
 ○キャンパスエコロジー活動
 ・・・ごみ分別の明確化、両面コピー推進etc. UCLAのノウハウを翻訳するなど。
 ○テーマ講義「環境の世紀」の開設 
 ・・・分野横断的なオムニバス講座を設定
 →環境三四郎の継続性を担保
 →多様な関心を持つ学生の受け皿になる
 →当時誤解の多かった環境活動に対しての信頼性を確保

 ――“熱さ”を維持するのに必死な時代――


 <中興期:1997-2002>
 メンバー数増加、メンバーの関心が多様化、文系メンバーの割合拡大

 当時は・・・気候変動COP3・京都会議
    京都会議にオブザーバー出席
    COP3プロジェクトへ参画
    →“少しずつでも社会を変えていきたい!”

 活動――
 ○1996-「リサイクル市(後に「リユース市」)」開催
 ○学園祭エコプロジェクト
 ・・・社会を変える! -KFCとサークルと三四郎-
 ○1998-「K-net」“エコキャンパス駒場を作ろう!”
 ・・・ネットワークメンバー:教員、事務局員、清掃業者、生協、学生

 ――他大学からアイディアをもらいながらの成長――


 <発展期:2003-2008>
 当時は・・・エコブーム。キャンドルナイト・クールビズなどの社会的影響
    大学・企業とのコラボレーション、活動の多角化
    →キャンパス内の落ち葉堆肥化、ローソン店舗での割り箸回収

 活動――
 ○Campus Climate Challenge
 ・・・クリーンエネルギー導入校訪問調査
 ○「環境の世紀」講義録出版

 ――メンバー数は増えたが、大学のCO2排出量は減らず、むしろ増加している――


 <今後>
 社会を改革していくには社会人が変化を起こすことが必要
 社会人メンバーとして、学生メンバーとの連携を。



2.東大サステイナブルキャンパスプロジェクトの紹介

 ①概要説明 花木啓祐教授 
 ・・・大学としてイニシアティブを取って環境対策に動くアメリカの大学に感銘を受ける

 大学を生活空間としてみた場合、
   東大関係者 36,000人 > 環境モデル都市・水俣市 28,600人
 環境負荷削減の余地も、効果も大きい

 ★キャンパスという場でさまざまな取り組みを行う → 社会のモデルとして外部へ発信

 大学の環境対策というと
 ・施設管理 ・研究 ・教育  がそれぞれ別々にされている
 それら全てに関わる「学生」の参画を得つつ連動させることで、
 ○社会への貢献 ○教育的効果 ○マネジメントモデル ...といった新たな価値が発生する
 ――3つの要素を同時に進めて深め合っていく(=共進化)


 ――東大のCO2排出
 5キャンパスで136,000t/年
 本郷キャンパスは90,000t/年・・・東京都の事業所で最大
 ・・・電力が主なCO2排出源

 →まずは現状把握。
 エネルギー需給に関する自立分散協調系を目指す

 「TSCP(Todai Sustainable Campus Project)アクションプラン」
 目標値設定:“2006年比で、2012年にCO"排出-15%” 
 ↓
 優先順位付け:
 コストパフォーマンスを満たすもの・環境負荷の大きなものから
 ↓
 高効率蛍光灯の導入、高効率エアコンの導入、旧式冷蔵機器の刷新

 学生参加型のアクティビティを育て、大学の変革を促す
 →学生活動の支援


 ②学生会館エコ改修
 学生会館の改修に当たって、大学→環境三四郎にアイディア提出の依頼
 ・・・ハード(設備)は充実しても、ソフト(利用者心理)が伴わないと十分な効果はない

 環境三四郎にとって――
 学生視点の改修・運用アイディアを反映させられる
 改修後、環境負荷の小さな形で一般学生に利用してもらう

 公開の特別講座を4回にわたって開催
 テーマ:建築(物)と環境について
 情報提供・・・リファイン建築とは・TSCP中のこの事業の位置づけについて
 +
 発案・・・改修・運用案プレゼン・提出
 ↓
 一定の現実性を持った提案作りが実現


 ――サステイナブルキャンパスの実現に向けて
 課題①:ステークホルダーを巻き込む場が必要
  サステイナブルキャンパスに関連する活動をする団体・組織などが、
  ・互いの活動の現状を共有する
  ・他のステークホルダーへの働きかけを行う
  ――機会を、恒常的に持つ

 課題②:ソフト面のさらなる対策
  学生の啓発・教育
  学生・教職員双方からのアプローチが必要
  ハード面の変革をきっかけにしたソフト面の啓発も有効


 ・・・大学内で完結していて、社会へのスピンアウトが見えない。
   “卒業生を活かせ!”というのが印象的。
   伝統が強調されている



3.パネルディスカッション
 パネリスト
 ・小林氏 環境省環境総合政策局
 ・小宮山氏 東大学長。実は環境三四郎陰の功労者。エコハウス実践。
  (サステイナブルキャンパス化は)“頭の柔らかい学生がやっていくのに意味がある”
 ・荒川氏 Alliance for Global Sustainability-University of Tokyo Student Community(長っ!)
  (サステイナビリティについて4つのWGで学際的研究を行う学生組織
   ①気候変動 ②水環境 ③サステイナビリティ教育 ④エネルギー学)
  “サステイナビリティにポジティブに向き合う”
 ・環境三四郎(大学卒業生?)3名


(以下独断と偏見による抄録。)
 <テーマ①4万人の生活の場としての東大のあり方>

 三四郎A:キャンパスへのクリーンエネルギー発電設備の設置を提案――
   その電力でモニュメント的なものを動かしてアピールする。

 小宮山:↑(太陽光発電・風力発電で何かを動かすだけというのは)
   “それだけだったらつまらないよ。”
   他大学はトップダウンでやっているが、東大はいま学生の提案から決定をできる状況にある。
   例えば、クリーンエネルギーでも同じような条件の下効率を比較し、その結果を実用に活かすとか。
   実験≠実用。実験だけで終わってしまっては意味がない。

 荒川:↑実験で結論付けられる研究がキャンパス内で実用化されるのを見られるのはよい。

 司会:純粋科学と実用科学の間をつなげるということでしょうか。

 三四郎B:教職員になっても、キャンパス内で活かせる研究をやっていきたい。

 小宮山:「行動する大学」。われわれが率先してやることが信頼性を築く。
   “教職員の研究も大学がサポートするから”
   (想定されている価値に沿うのではなく)価値を求めていくのが大学の研究。


 ?:「環境の世紀」は、講義+ゼミ・ディスカッションという形。


 小林:「環境レポート法」ができ、環境マネジメントシステム・環境報告書を効果的に活用する大学が
   出てきた。
   環境報告書は、学生が作ったら? 教育・環境・社会の三面効果が得られる。

 司会:誰かに教えることで、自分が学ぶという効果もある。



<テーマ②大学内外への活動の広げ方>

 ――学内ですらキャンパス間の情報共有が不十分

 竹内:k-netの情報共有の場で・・・。大学から三四郎に情報提供を依頼したり。

 小宮山:キャンパス間の断絶がマイナスになる。
   総合大学というものはあるが、ただ集まっているだけ。
   どうやって縦割りのものをつないでいくかが課題。

   ・・・学生こそ動くべき!学生が動けば先生も動く!
   すずめの学校“♪ムチを振り振りちぃぱっぱ”→めだかの学校“♪誰が生徒か先生か”
   「教える」「教わる」の立場の固定はない。


 ――環境関連団体同士、学生全体のネットワークで情報の共有化の余地がある

 小宮山:まったく違う状況を知ることで、ぐんと視野が広がる。

 小林:一般の学生にとって何かおもしろいこと、役に立つことをセッティングする。

   “環境”の名の付いた学部・学科を出た学生は社会の環境改革を行う仕事についているか?
   ・・・学んだことが職業につながっていないのが現状。

   発足当時から、立場の違う農林水産省・経済産業省・環境省の人を呼んで話を聞いている
   三四郎は、画期的な組織であった。


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Posted by 3E cafe プロジェクトチーム at 03:01│Comments(0)出張レポート
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